2014年2月22日土曜日

下妻物語のロリータファッション

ファッションといえば、印象に残るのが
原作嶽本野ばらの「下妻物語」である。
下妻というのは、最初なんであろうと思ったが、
茨城県の下妻の地域であったのですね。
深田恭子扮する竜ヶ崎桃子は、
ロリータファッションと刺繍とロココ文化の衣装に耽溺
して、孤独を好んでいた。18世紀のフランスに生まれたかった
という。孤独を通じて、友達とのふれあいの物語である。
ロリータファッションとは、フリルやリボン、刺繍などで華やかに飾ったスカートや
ワンピースを着る、お姫様スタイルの衣装である。そこからの衣装であった。
映画のメッセージは、「その友達は本当に必要か?」を考えてもらいたかった
とのこと。ファッションは自己表現として宣言できるものであり、
また他との違いを明確に表現できるもの。心に抱えているものが大きければ
大きいほど、衣装での表現がよりメッセージ性が高くなる。

誰も着ないファッションは、ある意味、外の世界との分離であり、
その世界で生きていくという宣言である。
自分をもっと表現したい人や生き方に迷って、日常世界に溶け込めない
人が見るとより共感が得られる映画だと感じる。

根源的な孤独を知り尽くしている者同士の友達の心温まる映画である。

人と群れるのが嫌いで、孤独になってでも、自分のありのままを尊重していたい。
社会の中に没個性になるのが、嫌で自分の存在意義を表現しているものである。

原作の嶽本野ばらのと監督の中島哲也も孤高を生きてきた思い入れのある映画である。
ファッションは見ていてなかなか見ごたえがある。

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